シャンプーの後に使うものとしてトリートメントを使うべきか、それともリンスやコンディショナーを使うかはそれぞれの方で異なるでしょう。しかし、髪にダメージを感じる方におすすめしたいのは断然、トリートメントがおすすめです。トリートメントにはリンスやコンディショナーでは得られない補修効果があるからです。
この記事では改めてトリートメントの効果についてと、さらに効果を上げる使い方などについて解説します。
トリートメントとは
リンスやコンディショナーには髪の表面にあるキューティクルをコーティングし、指通りをよくしたり髪をほこりなどの外敵から守ったりする役割があります。いっぽう、トリートメントはキューティクルの内側、髪の内部にまで浸透し、髪をケアする役割を果たします。
トリートメントは髪の傷みをどのくらい補修してくれる
髪はキューティクルの内側に、たんぱく質やメラニン色素、水分と脂質からなる内部構造を持っています。髪が何らかのダメージを受けると髪表面のトリートメントは髪の内側にまで浸透し、髪に必要なタンパク質や水分などを与え、乾燥してパサついた髪を補修してくれます。
ただし、髪はすでに死んでいる状態の細胞なので、一度切れ毛になったり枝毛になった髪を元どおりにしたりすることはできません。切れ毛や枝毛に関してはその部分を切り取り、伸びてくるのを待ち、トリートメントなどで髪をケアして新たな切れ毛や枝毛を防止しましょう。
トリートメントの効果的な使い方
トリートメントはちょっと工夫するだけでその効果をさらにアップできます。トリートメントの効果的な使い方には以下のようなものがあります。
水分を拭き取る
シャンプーの後、トリートメントを付ける前に手で絞るか、タオルで拭き取って髪の水分を取り除きましょう。
こちらはかなり簡単なことではありますが、トリートメントの効果をより上げるためには重要な方法です。トリートメントをつけるときに髪に余分な水分がついていると、トリートメントが髪の内側にまで浸透していくのを妨げてしまうのです。濡れた髪はキューティクルが開き、非常に傷つきやすい状態なので、水分を取り除くときはあくまで優しく、髪をこすらないように気を付けましょう。
密閉する
トリートメントを付けた後、シャワーキャップをかぶるか、ラップを巻くなどして髪の毛を密閉するとトリートメントが髪の内側に浸透する効果が高まります。
熱を加える
たんぱく質には熱を加えると結びつく力が緩むという性質があります。そのため、髪にトリートメントを付けた後に熱を加えると、トリートメントの成分が髪の内側により深く浸透しやすくなります。
ヘアサロンであればトリートメントコースのあとに専用の機材を使用して熱を加えられますが、ご自宅ではそうはいきません。ご自宅であれば、トリートメントを付けた後の頭にタオルを巻き、タオルの上からドライヤーを当て、しばらく放置してから洗い流すという方法が一番楽だと言えます。
アウトバストリートメントとは
アウトバストリートメントは、文字通り、「お風呂の外で使うトリートメント」です。つまり、洗い流す必要のないトリートメントのことを指します。
アウトバストリートメントは通常の洗い流す、インバストリートメントとは違い、髪の表面を守ってドライヤーやヘアアイロンの熱から髪を守るのが主な役割です。こちらを併用することで、より効果的なケアが望めます。
アウトバストリートメントは髪の傷みをどのくらい補修してくれる
アウトバストリートメントは細かく分けると以下のように分類されます。
- オイル・・・熱から髪を守る役割がある。
- ミルク・・・傷んだ髪を補修する役割がある。
- ミスト・・・スタイリングの役割がある。
- ムース・・・パーマの効果を引き出す役割がある。
- ジェル・・・指通りを良くする役割がある。
このように、ミルクタイプのアウトバストリートメントには髪を補修する役割もあることがわかります。
アウトバストリートメントの使い方の注意点
便利なアウトバストリートメントですが、使い方を間違えるとかえって髪や肌に悪影響を与えてしまいます。
アウトバストリートメントの使い方の注意点には以下のようなものがあります。
付け過ぎない
洗い流さないアウトバストリートメントは着け過ぎてしまうと、次のシャンプーの際に洗い流しきれずに地肌や肌のトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。また、髪表面を守るタイプのアウトバストリートメントがたくさん付着すると、カラーリングやパーマの薬剤髪に浸透しにくくなってしまいます。さらに、髪質によっては髪のボリュームがでにくくなり、髪がベタついた印象になってしまうことがあるでしょう。
根元や地肌には付けない
アウトバストリートメントを髪の根本や地肌に付けると髪のボリュームを浅過ぎてしまいます。また、フケやかゆみなどの地肌のトラブルの原因になってしまうこともあるため、アウトバストリートメントは髪にだけ付けるように気を付けましょう。
まとめ
トリートメントの効果についてとさらに効果を上げる使い方などについて解説しました。トリートメントは傷みを完全に補修できるものではありませんが、効果的な使い方を実践することで髪の毛をしっかりといたわることが可能です。
竹ノ塚のアンティークな美容室「DIAMOND MOON」は居心地の良さにこだわったプライベートサロンです。ホームケアでは難しい髪のダメージやエイジングなどによる髪の広がりやパサつきなどを、最適な薬剤や技術で軽減します。髪のダメージにお悩みの方もぜひお気軽にお問い合わせください。